その1
最近の友人の佐藤昭久さんからの知らせで、NHK日曜美術館(10月23日)に写真の藤原新也が取り上げられた中で1秒程度アサヒグラフのGUNの雪のイメージを変えるイベントが表紙になった号(1970.3.6号)が映されたとのこと。
私はその番組を見ていたのですがその場面に気付いてはいませんでした。幸い録画してあったのでその場面を見つけることができました。番組では、この場面の次に見出しにある・カラー・”インド発見”100日旅行の藤原さんの写真ページが映し出されていました。
(GUNと藤原新也が同じ号でデビューしていたということになります)
このアサヒグラフを本棚の奥で見つけ、初めて藤原新也の・カラー・”インド発見”100日旅行という記事を読みました。50年以上持ち続けていたのに他の記事には関心がなくしっかりと読んではいませんでした。読む余裕、読む力がなかったというのが本当のところです。
藤原さんはあの時期にインドに渡られて、すごい行動力です。写真はスクープ的で超珍しく、ルポも観察鋭く含蓄深く、臨場感あふれ、早熟で天才的なお方なんだと心底納得した次第です。
この表紙の空に向かって赤い顔料を農薬散布機で撒き散らしている小さな人物が私です。その50年以上前の余韻が響いてきたように思います。
その2
頭を切られても横から枝を伸ばす木々の生命力。小さなブナの実生からの芽が40年以上を経るとこのように成長します。
その3
枝垂れ紅葉が葉を落とし、水玉ができていました。
その4
未来について。
昨日、冬タイヤに交換するために行きつけのCARギャラリーでCAR業界人を啓蒙する冊子を読んでいて、当たり前のことに目が開きました。
昨今の世界情勢で世界の不安定化が進んでいて、またコロナ禍の世の中で明日も知れぬことを嘆いてばかりいても仕方ないということです。
その話は松井秀喜選手のことばを扱っていて、要約すると『過去は変えられないが未来は変えられる』「過去の失敗に縛られることなく今ある自分を努力で向上させる」ということ。
当たり前の心構えを説いているのですが、妙に説得力があり心に残りました。
堀川紀夫、現在76歳。5年くらい前から「行動・気付き・受容」をモットーにしていますが、体力の衰えを感じ、少し違った角度から自分のあり方を構築し直そうと考える次第です。
その5
大竹伸朗作品 112
この作品は作品構築の理が開かれた構造で、実体を超えた透明性を見せています。自作のヒントになりそうです。
その6
ワールドカップのスペイン戦の決勝ゴールは紙一重を巡る判断でした。1ミリ程度の際どさを判定しゴールが認められました。VARを身近に感じました。VARは『ビデオアシスタントレフェリー』の略称です。フィールドとは別の場所で複数のアングルの試合映像を見ながら主審をサポートする審判員のことをVARと言います!
このような際どさで現代アートの作品群を見たらどうなるのか。際どさということでどのように問題を設定するかということになってきます。自分の問題を、焦らないで、慌てないで、じっくりと考えます。
例えば
モナリザの目の位置を1ミリ動かしたらどんなことになるか。そのような問題として仮説を立てていけば何か視点が生まれ論理を先に進めることができるのではないかと思う次第です。
とりあえず。