Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

後書き草稿

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庭のギボウシ

 

 

昨日は前書きを載せましたので今日は後書きを載せます。文章はどのようにも書けるのでこれで完成ではありません。

 

後書き

 

私の〈石〉を一方的に送付された皆様、展覧会関係者には、突然の剥き出しの石の荷物という意表をついた郵便物で驚かせ、ご迷惑をおかけしました。〈石〉に込めたアートの思いを是とする一方通行で送られた相手がどのように感じて受け取られているのか、それを慮ることが全く欠落していました。

幸いにも沢山の皆様より好意的受け取っていただき、宮沢壯佳が〈石〉を大切に保管してくれたように多様な視点から評価や批評、コメントをいただきました。おかげさまで作者の当初の実力、思考を超えて高度な言語で語られ、結果として50年以上の物語を紡ぐことができました。

このような作品の生成、評価の例は稀有のことと自画自賛しています。

本書の覚書で皆様の敬称を略し名前を公表させていただきました。関係された皆様はよろしくご理解を、そしてその非礼をお許しくださいますようお詫びしお礼を申し上げます。

 

本書は身近な自然石に託した地球規模の夢の残欠を繋いだ私の初めての作品集です。作家活動の30年目に富井玲子に巡り会い、〈石〉の夢舞台第1幕が始まり、2016年に富井玲子の著作「Radicalism in the Wilderness」が出版され、そこから夢物語第2幕が始りました。第2幕のもう1人の監督はMisa Shin Gallery主宰の辛美沙。おかげで〈石〉が大いなる展示空間へ収蔵されていきました。

 

富井玲子と辛美沙の導きの元に〈石〉の50年を迎えることができ、私は幸せな70歳後半を超えました。2人には「大感謝!ありがとうございます」の他に言葉はありません。

 

今年も〈石〉を中心とした歩みが続いています。ポーランドドレスデンの美術館の企画への出品が予定されています。ノルウエーのアート組織Carrieからの原稿依頼もありました。

アポロ計画にシンクロして生成した〈石〉は超新星爆発のようなものになったのかもしれません。これから私に与えられた最後の日まで、その爆発による発光エネルギー、星々の誕生を捕らえ独創的作品の生成を目指して挑戦を続けます。

 

堀川紀夫 Horikawa Michio(2022.4.1)

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  東京画廊社長山本孝宛 1969.11.20 (20年前に撮影)