Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

追悼 菊畑茂久馬 

前衛美術の大先輩にあたる菊畑茂久馬さんが亡くなられたとのこと。本日の朝日の記事で知りました。菊畑さんには直接お会いしたことはありませんでした。長岡現代美術館賞展のルーレットシリーズ作品を見たのが最初でした。奴隷系図は写真でみていましたが1983年の東京都美術館での「現代美術の動向Ⅱ 1960年代 多様化への出発」の再制作作品をみて大きなショックを受けました。その後、NHKの番組に出演されたのをみました。作家は「孤独」の闘いという言葉が記憶に残っています。また、徳島美術館での個展の際の図録を取り寄せて持っています。足元にも及びませんが影響を受けた作家のお一人です。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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次は昨日織原観大さんから送っていただいた松沢宥さんの作品です。2001年の軽井沢高輪美術館に展示されたものだと言いますが図録には載っていませんでした。

今の世界は新型コロナで戦々恐々です。この今の状況と松沢さんの「80年問題」「人類よ消滅しよう」などの作品を結びつけて考えることは本筋からずれてしまうように思います。普通に考えて松沢さんの作品は世の中が平和の時にこそ存在価値が増してくると考えています。

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松沢さんの話題が出ましたがちょうど今はつつじが見頃の季節。昨日、美術ジャーナル61号の松沢さんの記事で終戦の年に二本木の日曹に学徒動員されていてたが、「サボタージュして裏の妙高高原の野原でひっくりかえってつつじの花をむしゃむしゃ食べつづけていた」との記載のつつじを探しに第一回目のドライブしてきました。すでに当時から75年も経過しているわけで、日曹の裏のあたりは鬱蒼とした杉林となっておりつつじの花などを見つけることができませんでした。日曹から500mくらい東側の中郷小学校のランニングコースのある「夕日ヶ丘」に物語性を感じる栽培種とは違うと思われるオレンジのつつじが咲いていました。何れにしても近日中にもう一度「高原の野原にあるつつじ」を探しに行ってきます。


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付け足し

S先生の南側の道路の1ミリ程度のひび割れからコスモスが生え出し、急いで花を咲かせています。他にも合わせて10株くらいあります。ど根性コスモスです。これから楽しんで観察を続けます。

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