Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

本日の板書と福岡伝習館

生徒から「何をして良いか分からない」という反応をよく耳にします。指示待ちで自分で決めることができません。一人一人に声かけをするように心がけています。一斉指導は難しいです。要点を絞って造形活動させるように心がけています。

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1970年の伝習館高校事件に関わることで「カリキュラムの自主編成」「独自な題材開発」という美術教師としての基本的な構えを学びました。支援組織を作り茅島さんを招いて湯沢で自主研究集会をしたことを思い出します。この頃に発刊された「伝習館自立闘争宣言

と「伝習館・教育主体の構造」の2冊をまだ持っています。

茅島さんらは自主編成の内容で現実離れの超逸脱が目立ちすぎて懲戒免職になりました。その後、文部省からの締め付け、「教育公務員特例法」の制定など、教育の右傾化が進みました。1、2審、最高裁で勝訴のことは見込みはなかったと思いますが、最後まで叫び続けた態度には敬服でした。生業として塾の講師をされていた時は受験に役立つ内容でその他の特別に変わった視点の教材を教えられた訳ではなかったことでしょう。

Web世界になったので検索し見たことがありましたがヒットはなくもう過去の人と感じていました。よくわかりませんが「九州独立論」などを唱えておられることが何かの記事になっていました。

とにかく、私にとって茅島さんは今につながる教育実践のコンセプトを学んだ方です。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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