Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

テンセグリティのこと

1970年の大阪万博のために国際鉄鋼彫シンポジウムが開催された。そのことで芸術新潮の特集が組まれ、作者が手にステンレスのポールをワイアーで組み立てたマケットを持っている写真があった。そのシンプルな中に力学的原理を秘めた構造の美しさに魅了され、強く記憶に刻まれた。現代美術に憧れた最初の頃の記憶である。作家の名前ケネス・スネルソン(Kenneth Snelson)を忘れることはなかった。
最近,今夏の大地の芸術祭の展示に援用できるのではないかと思い、この記憶をもとに調べたみた。そして、その原理がテンセグリティ(tensegrity)構造である事が分かった。Kenneth Snelsonが考案して、R. Buckminstar Fullerが命名したとあった。
このスネルソンの作品が大阪万博の会場に展示されていたわけだが、私が現場で見たかどうかは記憶に定かではない。とにかく、私の記憶ではそれほど大きくはなかったようだった。今でも好きな作品で、これまでの45年間、その原理を理解しないまま過して来たわけである。

BT1970.7増刊号より
 その作り方はWeb上に沢山出ていた。下記はその基本的一例。

早速、輪ゴムを利用して実作に挑戦。10cmのポールが6本の基本的な例を、悪戦苦闘、試行錯誤を重ねながら約一日がかりで組み立てる事ができ、久しぶりに達成感があった。
実物を作ってからその原理を確かめるために直方体の模型を作製。

30cmのポールでも成功!!

今日は3本のポールで成功。

頂点と頂点の距離を数理的に計算し確認する事が出来た。もっと沢山のポールを組み立てる事が出来るように頑張って見ます。

久しぶりにアート的なブログを書く事が出来たように自ブログ自賛!!なんちゃって。