本日付けで7~8月のグルグルハウス個展の方針・ステイトメントをほぼ決めました。今回はTensegrity一本という事に決めました。以下の文章を展覧会のチラシに載せます。これでどうしようか悩んでいた事が解決しました。
グルグルハウス個展に寄せて
最近のキーワードはTensegrityである。2015年の夏の大地の芸術祭で雪を形象化する六角形の立体をつくろうと考えた。色々と発想を巡らし1970年に大阪万博で見たケネス・スネルソンの作例を記憶の底から拾い出した。Webで調べるとこのTensegrityの構造原理を1960年代に発見し展開して来たのは同氏と建築のバックミンスター・フーラーであるという。その原理の基本をWeb学問でほぼマスターすることができた。
2014年よりテーマを「様々な意味生成」として個展をして来た。同一のコンセプトの作品群ではなく幾つかのコンセプトによる表現を同一会場で発表して来た。今回はコンセプトをTensegrity一つにする。
私はTensegrityを組み上げるためにステンレス等の強靭な金属のポールやワイヤーを使う事をしない。軽量な金属、角材、丸棒、竹串に丸ゴム、輪ゴムなどを使い組み立て解体し再組み立てが可能なインスタレーションとして展開している。これによる大型作品を中心に小型作品、コンセプトモデル、ドローイングなどを展示する予定である。
作家的活動を始めて50年に至っている。齢は古希を過ぎて一年。新潟現代美術家集団GUNに加わり、流行から入って、これまで様々な表現を展開・追究して来た。平均寿命まであとおよそ10年。70歳代の充実につながる「意味の生成」を図り50年の節目としたい。
2017.05.05 堀川紀夫