現代語訳

 静かに瞑想して想い出す。どんな事もノスタルジーだけはどうにもならない。

 人々が寝静まった後、夜が長くて暇だから、どうでもよい物の整理整頓をした。恥ずかしい文章を書いた紙などを破り捨てていると、死んだあの子が、歌や絵を書いて残した紙を発見して、当時の記憶が蘇った。死んだ人はもちろん、長い間会っていない人の手紙などで「この手紙はいつ頃の物で、どんな用事だっただろう?」と考え込んでしまうぐらい古い物を見つけると、熱いものがこみ上げてくる。手紙や絵でなくても、死んだ人が気に入っていた日用品が、何となく今日までここにあるのを見れば、とても切ない。

 

原文

 静かに思へば、万に、過ぎにしかたの恋しさのみぞせんかたなき。

 人静まりて後、長き夜のすさびに、何となき具足ぐそくとりしたゝめ、残し置かじと思ふ反古ほうごなどつる中に、き人の手習ひ、絵かきすさびたる、見でたるこそ、たゞ、その折の心地すれ。このごろある人のふみだに、久しくなりて、いかなる折、いつの年なりけんと思ふは、あはれなるぞかし。手馴れし具足ぐそくなども、心もなくて、変らず、久しき、いとかなし。

 

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昨日のY店でランチ。ラーメン大盛りでした。



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webで「心身永閑」を調べてつつ

いくつかの言葉が自分の中に入って根を下ろしてきているようです。最近のこと、ある程度親しんで読んだのは良寛・兼好・鴨長明老子・小林秀雄などです。

 

 

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気温はかなり寒いですが日差しを得て福寿草が花を開かせました。今日の夕刻から雪予報があります。明日はどうなるのでしょう。近所の梅も花を咲かせ始めました。

 

 

本日はこれにて。