Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

20230822

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本日9時より直江津うみまちアートの本設置をしてきました。

屋台会館に仮設置した作品を運んでいます。

北側の斜面に並べています。

三八の市に因んで3ーBarTensegrityを8個。長さ22mくらいのこれまでで最大の作品になりました。

東側に6ーBar を花に見立てて設置。


先日に引き続き、宮崎俊英、石田賢一郎さんにサポートいただきありがたかったです。

 

 

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学校関係でいくつかのモニュメントを制作させていただくことができました。以前にも記事にしていましたが、掲載いたします。



   水原小学校創立130周年閉校記念 「支え合いの碑」に寄せて 

 

小川文雄校長先生とのご縁で創立130周年・閉校記念の碑の設計・デザインを依頼され、初めて当水原小学校を訪ねた時、玄関横の小池に野生の黒メダカが泳いでいました。校舎の前方に山と沢が広がり、それらの土地を削りつつ流れる川(馬場川)が見えました。自然豊かで、校名の水原(みずはら)通りの学校であると思いました。だから、記念碑を発想する段階で、まず最初に考えたことは、校名と周囲の自然から広がる滔々たる水のイメージをどのように表現するかでした。

 

山と沢が受け止めた水はやがて関川に合流し日本海へと流れ込む。その水は水蒸気となり、雨や雪となって帰還し、人々、田畑、森羅万象を育む。始めも終わりもない永劫の水の循環。また、水は方円の器に従い、上善は水のごとし。これらの水の教えは、教育に求められる理念そのものです。

山から沢へ、沢から川へと流れる水のイメージ、そして水の教えを形に表すなら三角形です。それは、安定したピラミッド形ではなく天に向かって広がる逆立の正三角形です。

 

さて、1874年の開校から130年もの期間、水原小を営々と支えてきたのは、大濁、上小沢、坪山、そして小濁の4つの集落の人々、子供たちです。その集落を大きさも形も違う4つの地元産の千草石で表し、その周りに更に2つの石を配置し、合わせて本年度の子供の数を意味する6個の石によって水と水の教えすなわち水原小を象徴する白御影石の巨大な正三角形を支える。このような石組みに記念碑を設計・デザインさせていただいたわけです。以上から記念碑を「支え合いの碑」と命名させていただきました。

一番大きな支えの石の校舎側の面には「水原小学校 思いは 永遠に」のことばを、白御影石の三角形の道路側の面には「創立130年・閉校記念」を刻印いたしました。設置場所は玄関前の芝のスペースです。小さな公園ともなるように考えました。

 

記念碑の設計・デザインを担当させていただき、アーティストとして誠に光栄に思いました。

 

最後に、本創立130周年・閉校記念事業実行委員会様、そして、揮毫をしていただいた黒田翔雲様、難しい石の組み方を見事に実現していただいた施工の岡田石材店様、豊岡造園様、関係された全ての皆様に心より感謝申し上げます。

 

2004.3   

上越市立八千浦中学校長(アーティスト)       堀川 紀夫

 

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