Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

円山応挙展

一昨日根津美術館で待ち合わせをする次いでに円山応挙展をみてきました。円山応挙について特別な関心を持つようになったわけでもないですが、数年前に画六法のことを調べていて、その今日的な意味を痛切に感じたからです。応挙の作品により画六法が良く理解できます。たとえば応物象形のこと。応挙の写生画帖は応物象形と随類付彩そのものでした。西洋画の技法はカタカナが多いですが画六法は言うまでもなく日本語で色々な技法が記述されています。その日本ことばがすんなりと身体に入ってくるように思えたわけです。
昨年、三井美術館で円山応挙の雪松図屏風を見て初めて「没骨」ということばを肌で感じる事が出来ました。今回は「藤花図屏風」を見て没骨と同じような意味ですが「付立て=no outlines」が頭に入りました。技法の言葉一つでも頭にきちんと入る事は心地よい事でした。

Webに出ていたので本展覧会のチラシと「藤花図屏風」の画像を付けたします。




最後の部屋の「七難七福図巻」は圧巻でした。依頼を受けてから3年の歳月をかけて完成させたと説明にありました。
七難の中の「牛裂きの刑の図」は迫力満点、すごい描写力でした。見るべしという作品でした。