毎年のことですが、初雪を迎えると冬籠りという感覚になります。雪の白に花や葉の色が織り成す対照の映え、この情景が雪国人に宿命の美学と言えるものです。
とりあえず。
先日購入していた大人の休日倶楽部の切符がまだ有効なので軽井沢に行ってくることにしました。
軽井沢までほぼ1時間。乗り継ぎの時間が4分ほどで慌てて走りました。中軽井沢駅へ。
軽井沢行きの主な狙いは西沢立衛の建物を見に千住博美術館でした。千住博の作品は2点あった初期の作品に惹かれました。滝や水をテーマにした最近のものは見栄えはしますが技巧が目立ってそれほど感心しませんでした。
続いて新婚旅行の思い出のある万平ホテルでランチ。行きはタクシーを利用、帰りは徒歩。軽井沢ニューアートミュージアムへ。
ニューアートミュージアムでは今井俊満、堂本尚郎の作品をじっくりと堪能することができ良かったです。
草間彌生は初期の1950~1966年の作品を興味深く拝見。具象も抽象もない赤裸々で抑制の効いた幻視的なイメージが表現されていました。その天才ぶりを改めて感受。また1953-1984と年代が記されている初期のエッチングモノクロ版画11 点は網や格子、ロープ状で空間生成され現在の大画面に順接しているようでした。その他、一階の画廊スペースにあった草間さんの版画作品の値段が超高いことにびっくり。小さなかぼちゃをモチーフにした版画で500万円以上していました。
婁正綱の作品のところだけ撮影okでした。大いにSNSに載せて宣伝してくれということでしょうか。
婁正綱の作品。アクリルによる水墨画的、アクション的アプローチと受け止めました。
別件ですが往路で上田を過ぎたあたりでスマホに親戚の訃報があり、本日お通夜とのこと。少し日程を早めて帰路につきました。