Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

Horikawa Performance-6

これは1975年の行為。その年の1月に母親が急死した後の空虚感から皮膚や身体の感覚で自己確認しようとしたもの。この作品の前に「御馬上の聖上陛下」の拡大再印刷ポスターの作品があった。今は、この二つの作品の距離について言葉で整理できている。当時は意識では捉えていても適度なスタンスで制作のコンセプトを言葉にする事がうまく出来なかった。
警察官をしていた兄弟のアドバイスから指紋採取用のインク(劣化しない。体に安全)を取り寄せて、ボディスタンプ作品を制作。イヴ•クラインの人体測定に倣って上半身だけの「自己人体測定」を試みた。場所は生家の座敷で写真は長兄の潤一の撮影である。この作品の少し前にアクリルのプレートにルーラーでインクの面をつくり、それを顔で拭き取る行為のモノプリントがある。この行為は、身体や顔に付いたインクを拭き取る事が大変で、次の作品は身体に明晩溶液を塗ってバーナーであぶり出す方式になる。これも行為の後でシャワーを浴びなければならないので大変で一度試みただけだった。
これらの行為を経て1980年の冬に雪に身を投げ出したその身体の形象を写真で撮影する事を思い付いつくことになる。
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この作品サイズは各60cm×90cmです。