Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

2019年を迎えて-10

平成回顧-10
昨日の作品より前の1998年の新潟のアトリエ我廊と翌年の今井美術館個展での作品です。この2年連続の個展で画面の凸や凹部をつくるレリーフ的な表現に区切りを付け、平面作品となりました。それまでのレリーフ的な表現で得られた絵画的要素、表現効果を平面描法で追究するようになりました。これ以後、私は絵画を取りやめたわけではありません。しかし、この時期に60年代後半から80年代の作品が再評価されて、幾つかの国際舞台に招待される事になり、初めての事にとまどい、絵画追究に集中できなくなりました。時系列では15~30年以上過去に旬があった作品を現在の場所に出品することになり、過去作品への新たな視点を構築する事を余儀なくされました。また翌年の第一回大地の芸術祭へ参加することにもなり、阿修羅像のようなイメージで数種類の表現に同時に取組むことになりました。その複合的な展開自体が新たな表現論として自らの中に構築されました。しかし、その後9.11が起こり、また自分の中に変化がおこりました。