Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

アート巡検(2018.11.17)

先日の戸隠の北野美術館でチラシを見て得た情報に動かされて小雨の中、ワイフと北信州方面の美術館へアート研修へでかけてきました。往復160kmくらいでした。

志賀高原ロマン美術館へは初めて行って来ました。この建物は20年前の長野オリンピックの年に建てられたとのこと。黒川紀章設計の建物です。黒川紀章の世界の中で黒川紀章からのメッセージを感受する展覧会でした。建物に形として取り入れられている円錐のシンボル的な意味が少し理解できました。円錐は切り方の角度で円と楕円が出来る。それは太陽系の星々の軌道のアナロジー。ミーハー的な感想ですが天才建築家の若い頃の写真が本当にかっこ良かったです。建物の完成イメージのシルクスクリーン版画も素晴らしかった。先日お会いできた建築家磯崎新さんの手紙が一点展示されていて、二人の交流の深さをリアルに証明していました。


私が黒川さんのことで知っていたのがこの「利休ねずみ」という言葉一つ。出典は芸術新潮だったと思いますが「利休ねずみ考ー両義性の芸術ー」という論文をコピーしてファイルしていました。発行年はメモしてありませんで遺憾でした。
この言葉のコーナーだけを撮影してきてしまいました。

続いて小布施へ。相変わらずたくさんの観光客が来ていました。北斎館の駐車場に入れてまずランチ。そして北斎の展覧会へ。富嶽36景とありましたが数えてみたら26点くらいの展示でした。有名な赤富士は当時の色があせているものが展示されていて9日に見たすみだ北斎博物での作品と色の違いがありました。富嶽百景は初めて見る作品が多く新鮮でした。扇絵や絵手本の肉筆画の表現・造形感覚は今日的に理解しやすいと改めて思いました。例えば鮭の切り身の赤とネズミの白の対照。

撮影するコーナーにて。幻のような姿で写ってしまっています。

70を過ぎ 学ぶこと大き アート界
数百点 学びてひとつの 言葉得る