雄大な海を背景に空が砂浜に突き刺さる
イリヤ&
エミリア・カバコフの《落ちてきた空》。その解説文を読むと「昔、ある航空マニアの、部屋全体に空の絵の描かれていた建物が、台風によって吹き飛ばされた」とあります。本当にそのような人物がいたのかどうか? その台風によって吹き飛ばされた部屋の一部が海岸に落ちてきたのは本当の話なのか?・・・と疑問は尽きません。それが真実であれ作り話であれ、この作品は、不思議なストーリーの余韻と共に、私たちの生きる星の大地と海洋、大気の流れの
ダイナミクスを、美しい風景の中で感じさせてくれます。