Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

2月-20230224

その1

ロシア軍のウクライナ侵攻から1年。平和の神よりロシア軍に即時撤退を命じる!! 

このSnow Performance作品は10年以上前に屋根の雪おろしでできた雪山にて行いました。

 

 

その2

教育に思う(教員時代の随想より)

藤村の虎の皮自慢

 

 数年前に妻籠の宿へ旅行しました。そこには島崎藤村記念館があり、藤村カルタを買い求めてきました。絵は岡本一平で、中に初めて見る謎のようなものがありました。それは、「虎の皮自慢」という札です。

 その絵札には、虎が腹を見せて立ち上がって描かれ、下にその姿を見てネズミが笑っているというものでした。辞典にも手がかりがなく、なかなか意味が結べません。その内にネズミの見方を変えることで解釈が成り立つことに気づきました。つまり、ネズミに笑われている虎という逆の見方で見る解釈なわけです。皮を自慢して見せびらかしている虎をネズミがバカにして笑っているのです。虎が虎らしくない姿を自慢している。虎は牙や爪の強さ、動きの速さを自慢するなら話は分かるが、皮を自慢するなら皮を狙われて人の餌食になってしまうという教えだったわけです。

 さて、私は小学校長の時に校長室にカエル(カンガエル)やゾウ(思いやるゾウ)のマスコットを置いて子供たちとふれ合って、マスコットインエデケーションと名付けて一人で悦に入っていた時期がありました。中学校に戻ったら、髪を染めたり、腰パン、ベッカムヘアーと様々な姿があり、どう適切な指導のスタンスを取るかで思案の挙げ句思い出したのは藤村の「虎の皮自慢」でした。

運良く、近くのホームセンターで寅年でもないのに結構リアルな虎の大きなぬいぐるみを手に入れました。

今度は、校長室は虎と一緒というわけです。すぐ全校に知れ渡りました。

次の全校朝会の講話は「虎の皮自慢」の話で、虎なら牙や爪を研き、動きを素早くしましよう。虎の皮自慢は格下に笑われるなどでした。

その後何回か虎の皮自慢の話をしてきましたが、直接的な指導効果は分かりません。実感として確かなことは、虎の皮自慢で話せば服装の乱れた生徒の自己指導力を働かすことができるということです。

 

その3

TITLE,NAME,DATEのスタンプを作りました。1969年に発想メモのカードとして印刷したのが最初です。五十年以上むかしの話につながりましたが、これからの制作に役立てたいと念じています。

その4

昨年の本日のブログより。今年より雪が多かったということですが、このような写真を見なければどれくらい降ったのか思い出せませんでした。

本日はこれにて。