その1
石を送るメール・アート読本
アマゾンで発売中です。正誤表を掲載しています。
アマゾンより引用させていただきます。(的確に本質を語るコメントでありがたく思います。)
半世紀以上もつづくアートプロジェクトの全貌を示す、クロニクル形式の作品集
1969年にスタートし、70年代の現代美術シーンで脚光を浴びた堀川紀夫の《石を送るメール・アート》。その後、さまざまな紆余曲折を経て今なお継続し、国際的な評価を高めつつある稀有なプロジェクトの発端、展開、中断、再開のプロセスを、その都度の作家の判断も交えてクロニクル形式で綴る新たなスタイルの「作品集」。堀川らのGUN(新潟現代美術家集団)や松澤宥、THE PLAYなど、1960年代から70年代にかけて日本の各地に出現した前衛的な取り組みの世界美術史における位置付けや、後にかたちを残さないアートプロジェクトにおける作品と記録の関係を論じる美術史家・富井玲子の論考なども収録。
クロニクル【chronicle】
読み方:くろにくる
その2
石を送るメール・アート読本
Mail Art by Sending Stones: A Reader
正誤表 = Errata
029 Fig. 9
The Shinano River Plan: 13, 1970 → The Nakanomata River Plan: 13, 1970
031 Figs. 10.1, 10.2; 032 Fig. 10.3; 035 Fig. 12
The Shinano River Plan (for piece of world), 1970 → The Shinano River Plan (for peace of world),
032 Fig. 11.1; 033 Figs. 11.2, 11.3; 038 Figs. 13, 14; 041 Fig. 15.1; 042 Fig. 15.2
The Shinano River Plan: 13, 1970 → The Nakanomata River Plan: 13, 1970
042 Fig. 16
The Shinano River Plan (the stone on the earth), 1970 → The Nakanomata River Plan (the stone on the earth),1970
045 Fig. 17.1, Fig. 17.2
The Nakanomata River Plan (the stone on the earth), 1970 → The Nakanomata River Plan (the stone on the earth), 1971
055
Fig.20 The Shinano River Plan ’85, 1985 → The Shinano River Plan ’85, 1985
072
Iniwa Yasuko → Imura Yasuko
088
= E-Stamp Series, 2020+2021+2022 → E-Stamp Series (Truman), 2020+2021+2022
その3
四半世紀前に石を送るメール・アートが再評価され始めてからの懸案事項だった行方不明の〈石〉が半世紀を過ぎて実家の倉庫を捜索して見つけました。
昨日、出来上がったばかりの「石を送るメール・アート読本」を持って長兄に直接探させてほしいと願い、許可を得て本日8時50分頃から捜索を開始。2階に上がってざっと見るも書籍ばかり。土間に降りて重いものを置く心理を勘案して、棚の一段目を探ってみると石が入った段ボールを発見。探していた目的物を手にすることができた次第。
長兄が家を改築してから半ば諦めていた拙作を我が手に帰ってきて今は感無量です。
この石は1970年の第10回東京ビエンナーレ「人間と物質」展(東京都美術館)に出品した13個の内の一番大きな石です。その13個の内訳は他は会期中に持ち去れれたのが4個で会期後に送り返されたものが9個。その9個の内の8個の石は用が済んだ採取した中ノ俣川のその場所にお返しした次第です。
土間の棚の一段目で石が入った段ボールを発見。発見直後に撮影。
右手前の針金で結えてあるのが「人間と物質展」に出品したものです。荷札は千切れた残欠を保管してきました。ファイルに入っています。
この作品は日本の現代美術にとってメルクマールである「人間と物質」展の物質としての生き証人であることは間違いありません。
美術手帳 1970年7月号 特集 これがなぜ芸術か-第10回東京ビエンナーレを機に より
右下の河口龍夫さんの部屋に作品を一個展示しました。その作品の石が見つかりました。
本日10月29日は我がアート人生の中で記念すべき日となりました。行方不明になっていた拙作の〈石〉に引き合わせてくれた偶然と必然の神様に感謝しています。
本日はこれにて。