その1
昨深夜のBS3で、アントニ・ガウディのサクラダファミリアを中心とする番組の再放送があり、かなり熱心に見ました。以前に見たと同じ薬師丸ひろ子と彫刻家の外尾悦郎さんが出ていたので同じ番組と思いましたが以前に見た時の記憶が頭から飛んでいたのでとても新鮮な印象でした。
その中で一つ初めて気付いたのですがグエル教会のステンドグラスの一部が開閉式になっている場面がありました。ステンドグラスも窓なので開閉式は当然あり得るわけですが教会へ行くことが観光で行くことくらいしかないのでそのような実例を見たことはありませんでした。この開閉式のステンドグラスの発見は制作上のヒントになりそうです。
Webより
コロニア・グエル教会
工事を中断(繊維工場は1973年に閉鎖)し、地下礼拝堂のみの未完成作品となった。
しかし、コロニア・グエル教会の地下聖堂は、ガウディの最高傑作と言われている。
webで調べていたら、窓の一部が開いている様子が写っている画像がありました。右側の30度の円弧状の窓です。
内部からの画像です。右下側の花のようなステンドグラスを見てください。
その2
松澤宥作品研究
メガ数が少ないですがカラーの写真がありました。使われている壊色という言葉について検索してみました。
新聞の切り抜きがありました。日付が入っていませんが1984年のことです。
え‐しき〔ヱ‐〕【▽壊色】
《(梵)kaṣāyaの訳。袈裟(けさ)と音写。「えじき」とも》僧の衣。青・黄・赤・白・黒の正色を避け、汚く濁った色を用いたのでいう。
え‐しき ヱ‥【壊色】
正色を濁した色。 僧の法衣である袈裟、三衣に用いる色。 青、黄、赤の三原色と白、黒とを避け、通常、青、黒、木蘭の三色系統の濁った色をいうが、律典により多少の差がある。 雑色。
その3
私こと、2015年からケネス・スネルソンが始めたTensegrity作品を作り、その後継者の一人として手前勝手に名乗りを挙げています。ケネス・スネルソンが日本にどのように紹介されていたのか手持ちの資料とWeb で調べ直しています。
美術手帳 1968年1月号 辞典 明日の芸術を理解するために 94p
この記載はこれまでに気付いていませんでした。Tensegrityという言葉ではなく技術的なミニマルアートとされています。
ケネス・スネルソン(Kenneth Snelson)
『テンセグリティ・タワー』
「テンセグリティ」とは、バックミンスター・フラーと彫刻家ケネス・スネルソンにより生みだされた概念であり、tensional+integrity(完全性、統合性)の造語。この写真のように、テンセグリティは、タワーの構造をとるとき、もっともエレガントになる。ステンレス・スチールのパイプを細いワイヤーが引っ張ったり支えたり、絶妙のバランスによって空に向かってのびてゆく。
美術手帳 1970年7月号増刊 より
この作品は大阪万博の会場で遠くから見た記憶があります。