F30号の作品です。思い付きの作品です。ある日の釣りで海浜のところどころに黒い塊があるのに気付き、手にしてみるとTarBallでした。船舶の出す海を汚染する油脂物質が固まって打ち上げられたものです。これを利用して作品を作ってみようと考え絵画にしてみました。
五智海岸で黒い塊をかなりの数拾い集め、土間のキャンバスの上に置いてバーナーで溶かしたり燃やしたりしてアンフォルメル調で仕上げたわけです。
この作品を柏崎游文舎の移転オープン記念展(2016、4)に出品しました。その後アトリエの壁に展示していましたがキャンバスに付着された黒い油脂がいつまでもべたべたとし乾燥してくれません。そこでこの度の作品整理にあたり処分することにしました。このブログに掲載することで作品としての命を長らえてもらうことにします。本日、木枠からキャンバスを外しました。しばらく名残にアトリエにピン留めしておきますが折を見て燃えるゴミに出します。
タイトルは Tarball Project-1としました。
写りは悪く一枚目と大差ないですが作品のディテールです。
話題が少ないので付け足します。
庭の風知草の枯れ姿。
ハナミズキの紅葉。日が当たって輝いていました。
土台の角に根を下ろした松です。岩山に張り付くように条件の悪いところにタネが飛んできて砂利の中から伸びてきました。樹高は50cmくらいです。このまま見守るべきか伐採すべきか迷っています。
本日はこれにて。