感覚で捉えることができない世界はたくさんあります。ナノメートルもその一つ。Web
学問です。理解できるのは2行目までです。
どこかで電子顕微鏡を見てみたいです。
我々の目で見ることができる大きさはせいぜい、ミリメートル(記号はmmと書き、1 mの1000分の1)であり、アリなどがその類に入る。それ以下の大きさはマイクロメートル(記号はμm)といい、1 mmの1000分の1、すなわち1 mの100万分の1に当たる。たんぱく質や細胞の大きさがこの領域に当たる。ナノメートル(記号はnm)はマイクロメートルのさらに1000分の1に相当し、1 mの10億分の1となる。すなわち、ナノメートルサイズの物質を拡大して目に見えるミリメートルサイズにするためには、電子顕微鏡の倍率を数十万倍から百万倍にする必要があることになる。このような極微小の領域の物質を取り扱うのがナノサイエンスやナノテクノロジーの世界といえる。
(市村禎二郎東京工業大学教授/2008年)
付け足し
14年前に、仕事のストレスからできたと思われる膀胱の結石が体外に出てきた時がありました。5㎜立方くらいのいろいろな物質が寄せ集まっている結晶でした。その後、貴重なものと思い箱に入れて保管していましたが、ある時にこの掛け替えのない結石を自分の体が作ってくれた彫刻と思うようになりました。
そしてその作品を数十倍の簡単な顕微鏡で見れるように仕掛けして、2013年のギャラリー湯山での個展に出品しました。私のこれまでの歩みの中で最小サイズの彫刻と位置づけています。
ナノメーター単位の彫刻は可能です。電子顕微鏡で見る仕掛けです。可能性として考えています。