ギヤラリー檜で「永井隆子展01」を見てきました。いただいたDMです。
画面に見えるものは地味に塗られた地に描かれた数字の0と1だけ。これまでDMを何度もいただくのですが遠方のために見る機会はもてませんでした。この0と1しかない画面をどう見たら良いか分からないという疑問あるいは関心がありました。
この描かれた0と1の並びは2進数なので、私なりのアプローチとして10進数に変換してみました。左の作品上の数字と右の白地の数字を対応させています。この対応から何かの意味が見えて来るかと思いましたが、結局のところ私には何も見えてきませんでした。
この作品は絵画であることは間違いありません。そのほかに存在価値=意味を求めることはできません。絵画ですが描かれている数字という要素から解釈できない絵画、イメージのない絵画ということになります。見ることは見る側の自由です。0と1の配列・構成そのものを草木を見るように味わうということでしょうか。それにしても見る側に?を感じさせる不思議な絵画です。無意味という意味を描いた絵画と言っても良いと思います。
50年以上いろいろな作品を見てきましたが、この絵画を正当、的確に受け止めているか自信はありません。この永井さんの作品は他に類を見ないという点で記憶に残ります。
付け足しです。永井さんは昨年もギャラリー檜で個展をされています。ギャラリー檜からいただいたHINOKI ANNUAL 2017-2018では「0・1。リキテックス、油絵具、判、キャンバス」と記載されていました。数字は判子で記しているようです。キャンバスの織り糸の微妙な凹凸がかすれ状態で景色を作っています。このかすれは画面にとって需要な要素と言えます。
今回の展示作品の一つを携帯で撮影させてもらいました。それをWebのサイトを見て2進法→10進法に変換してみたものです。前述したように表されている数字自体からそれじたい以外特別な意味は読み取れません。その他に、意味があるのかないのか作者に直接伺うしかないようです。