平成回顧−2
1988.1.16に作った作品です。特別なタイトルが浮かばず付けずじまいでした。エチュード1988ーAとしておきます。このころ、エチュードなどという言葉を使う教養がありませんでした。身体が納得する言葉が出てきませんでした。
60×90cmのパネルに角材を横につけ、屋敷内で切った木の枝を付けて出っ張りが15cmくらいです。アクリル絵の具で一気に彩色しました。あらかじめイメージがあってできたものではなく、その日の無意識からの発露と言えます。よくある「無題」とすべき作品だったと思います。以後、この様な手法で変形キャンバス、レリーフ的絵画を作っていったわけです。仕掛けある絵画といった方が良いかもしれません。わざわざ付けた立体、凸部とキャンバスの平面との視覚的な共振効果に絵画生成の面白さを感じていたと思います。