Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

遺物の整序

1970年の2月に新潟現代美術家集団GUNが行った「雪のイメージを変えるイベント」で使用した4色の顔料の残りを再利用の機会などがあるかと思い保管し続けて来ました。以前にもこのことについて書きました。その顔料を6年くらい前にガラス瓶に移して証拠の品として展示したこともありました。それを何かの素材ではなくそれ自体として再利用する考えをはっきり意識したのは2014の柏崎游文舎での個展でした。
そのときは青をのみ作品として提示しましがこの度のMisa Shin Galleryでの個展では、「雪のイメージを変えるイベント」との不可分な関係として4色を揃えて作品化することになりました。言葉が適切かどうかわかりませんが美しい形で遺物を整序=作品化できることになり人ごとのように喜んでいます。

残りの顔料を幾つ、どのような量で分けるか、つまりはエディションを幾つにするか重さを計測しました。この作業は顔料の粒子が空中に飛散するために気を配りました。マスクをしていたのですが鼻腔が汚れました。最後に顔料を入れたガラス瓶を洗って資源ゴミに出して来ました。