「名作を手に」でナレーションとともに流れた短歌を紹介します。寺山さんの心の深部からの言葉、天空の高さから自己を客観視する言葉、豊かな教養、知識、才能を感じます。
大工町寺町米町仏町
老母買ふ町あらずや
つばめよ
生命線
ひそかに変えむために
わが抽出しにある
一本の釘
地平線縫ひ閉じむため
針箱に姉がかくしおきし
絹針
新しき仏壇買ひに
行きしまま
行くえ不明のおとうとと鳥
地球儀の
陽のあたらざる裏側に
われ在り一人青ざめながら
かくれんぼの鬼
とかざれるまま老いて
誰をさがしに来るか村祭
この歌集が出版された頃にこの歌と出会っていたらという仮説は成り立たないです。今これらの言葉に出会って、この時代の自分の精神世界の幼さ、偏狭さを思い出すのみです。またふるさとの小中学の頃に心に刻まれて語る事ができていない様々な出来ごとを思い出すよすがにしたいと思う次第です。
付け足し
Tensegrityの小型モデルの制作でカラー輪ゴムを使っているわけですが、そのカラー輪ゴムにモノトーン(黒,灰、白)の新製品が発売されました。
早速それを使ってStrut8をつくってみました。それなりの趣が出て表現の幅を広げる事が出来そうです。
これはWeb通販の話題。翌日に届く便利なWeb通販です。