Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

世界遺産巡り2日目

太平洋(熊野灘)からの日の出です。太平洋側からの日の出を見るのは2005年にいわき市の海岸で民宿した際に見て以来2度目かと思います。それなりに記憶に刻まれました。

先ず、真珠店に連れて行かれ、真珠入のお茶をいただき、目の保養。その後伊勢自動車道から入って一路那智の滝へ。途中、熊野市では花の岩屋と獅子岩那智勝浦で熊野速玉大社の鳥居を遠望。那智の滝に至る谷を上がって昼食。その谷が数年前の豪雨被害を受けた場所である事をガイドされ驚きました。周囲の山から何カ所も土石流が流れた痕跡が見られ、驚きました。土砂止めの工事が数カ所で進んでいました。この地域では明治時代にも熊野本宮大社が流される豪雨被害があったことも知りました。
 那智の滝東野芳明さんの評論 <美>の再定義(岩波書店 叢書 文化の現在 9文化の再定義所収)で軽井沢高輪美術館のM.デュシャン展で来日のジョン・ケージデュシャンの未亡人ティニーと滝の前で待ち合わせた話があり、その際2人は滝の前でマグネット付きのチェス・ゲームに興じていたとあります。

創世の時より途切れなく永久に流れ落ちる滝を十分に愛でる時間も無く、無心に合掌し、そして御朱印をいただき写真撮影など。

後半に気を入れ直し300円払って少し滝壺に近付いた所の展望台へ。近くにいた人に頼んで撮影してもらいました。

その後バスで少し登り、杖を持ちながら467段の石段を登って(Webで調べると 二の鳥居まで470段、拝殿の三段を足し て473段とも出ていました)熊野那智大社に到着。少し大変でした。参拝後すぐ隣りにある那智山青岸渡寺へ。右側の展望広場より滝を遠望。この角度から眺めたカットは有名でWeb上に沢山ありました。


青岸渡寺妙高市赤倉にあった聖徳稲荷記念館での最後の展示のおりに前田常作先生よりいただいた三十三霊場納経帖で第一番札所のところ。家族の安寧を願い前田常作先生を偲びながら持参した納経帳に御朱印を書いていただきました。「普照殿」と書いていただいた事をいただいたリーフレットで知りました。


バスで下る途中で熊野古道の大門坂を歩き下りました。20分くらい歩きました。古道の両脇に樹齢800 年と記された楠や日光の杉並木より大きな杉の巨木が林立し、身体感覚で歴史を感じました。

宿舎の白浜温泉に向かう途中串本にある奇岩の景勝地橋杭岩。弘法伝説のある奇岩でした。白浜に向かう車窓から潮岬が遠望でき、1968 年にThe Playがその南方沖で大きなタマゴを黒潮に載せたハプニング<VOYOGE:Happening in An Egg>を幻視しました。その他、枯木灘海岸を左に見ながら三段壁、千畳敷などを訪れ円月島を遠望してホテルへ。

ホテルでの入浴の際に紀伊水道に落ちる夕日を眺めました。こちらで見る夕日が白浜温泉沖に沈んでいると思い視野が広がったようです。