Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

Fenberger HOUsE訪問記

 昨日、懸案の群馬県安中市にある近代遺産・信越線遺構の碓氷峠「めがね橋」へ観光ドライブし旧R18で軽井沢へ下りてランチ。そして中軽井沢の離山房でジョン・レノンを偲んでお茶。以後の復路で作品より原広司さんの建築を見る事を主目的に田崎廣助美術館を見学。続いて長野県佐久市にあるプライベート美術館Fenberger Houseへ行って来ました。
この美術館のことを知ったのは昨年10月15日の11周忌に開催された「松澤宥ゆかりの地ツアー」で館長のRoger McDnaldoさんとご一緒した事によります。折しも本日は6月4日です。1964年のこの日に松澤さんが「オブジェを棄て」観念・コンセプチャルな表現の全面的展開を開始されたとされています。

 美術館Fenberger HOUsEは個人住宅を改装し、メイン空間での宇宙音楽喫茶室「宇音-UON」にアート展示室が3部屋つながっている作りになっていました。
たどり着くにはどうするか、地図を頼りに「布施温泉入口」の交差点を目指し、その後は山の中の曲線の多い細めの道でしたが、途中の曲がり角にFenberger HOUsEと表示された⇒が設置されていて助かりました。
Fenberger HOUsEは山の斜面につくられていました。下の平地にマケットゴルフ場がありました。

いただいたちらしのポイントをセレクトして紹介させていただきます。



アートと変性意識が中心テーマに設定されています。2時間くらい過させていただいて、ヒーリング系とは少し異質でポジティブな自己啓発セルフエステームなどがキーワードとして浮かび上がって来ました。
コレクションの展示は30点くらいでした。その中で作家名を知っていたのは複製画のピカソだけ。展示作品では縄文式土器の一部、太陽光で焦がした端正なオブジェ、家具職人によるブランクーシの無限の柱のような木彫、顔が3つレリーフでつくられているランプシェード、初期の手作りによるレイヤーを連続撮影して生成させたCGのDVD等が記憶に残っています。言うまでもない事ですが、それぞれの作品には館長のRoger McDnaldoさんのテーマに関わる思いが込められていました。プリミティブな形象、イメージ形成の端緒、寡黙な作品も多く、館長さんの直接のコメントを聞かせていただいて鑑賞が少し深まったように思います。
英国のお茶に手作りケーキも美味でした。開館の日程を確かめ、時間的ゆとりのある日程で訪れて下さい。
先客におられた若いデザイン関係のお二人と奥様と6人でメイン空間にて。セルフターマーでのスナップです。