Art Site Horikawa-II

徒然なる思いも含め書く事を積み上げ、アートの発想、構想力を鍛える。

アート研修2

数年前に「風狂のオブジェ」展なるものを企画したことがある。風狂と言えば「一休」ということでのにわか勉強で一休さんに関する本を何冊か買い求めた。栗田勇の「一休」、水上勉「一休」、そして狂雲集である。結局、つまみ食いしただけで本棚に飾ってしまっていた。この度は、五島美術館を初めてという事もあって、東京についてまず最初のコースとした。

目録によると出品点数147点。第2部「とんち小僧の誕生」では、時代とともに伝説化され、一代記や一休ばなしとして表されている様々な「狂歌問答」のような例が沢山。分かるのは最近のアニメのセル画や絵本など。
重要文化財の肖像や狂雲集の実物・写本等が沢山の第一部で読めるもの、理解可能なものは書き物ではなく絵画的要素だけ。
おびただしい書き物の中に、大きな文字で書かれていた偈があって、一部読めたのでメモして来たら、Web で読む事ができました。
諸悪莫作・衆善奉行・自浄其意・是諸仏教 
しょあくまくさ  しゅぜんぶぎょう  じじょうごい  ぜしょぶっきょう
青い2行がそれぞれ掛け軸になって展示されていました。(後半の2行は展示してありませんでした』
意味は
諸々の悪しきことをせず、もろもろの善いことを実行しなさい。
そして、自ずからその意(こころ)を浄めていくこと。これが諸佛の教えである。
これまでの人生で、納得できる良い行いを沢山して来たとは思えない私です。改めて、肝の命じたいと思いました。
本日はこれにて。